乱蘭通信209号・思い出すまま  ↑prev next↓

 新たな中国禍、今後の中国経済
 習近平政権の求めているのは、「養豚場国家」です。民衆を生かさず殺さず、管理する事です。民衆が豊かになり、生活に困らない余剰なお金を持つようなれば、海外旅行などして、政府に対する不満が高まり、さまざまな要求が出て来ます。それを防ぐのは、程々の豊かで満足させ、余分な豊かさは与えない。というのが習近平の本音です。要は党が支配しやすい、反抗しない従順民衆のままにしておくと言うことです。「自由」が最大の悪なのです。共産党の存続が最も大切な事だからです。
 
 不動産のバブル崩壊については、今回の3月の全人代でも、改革すると言っていますが、積極的ではありません。不良債権を処理しても部分的です。大量の倒産企業かうまれ、失業者が大量に出るのを恐れているのです。それより少々問題があっても、採算のとれない企業を存続させ、失業者を出さなければ良しとする方針です。
 更に、不動産に関しては、地方政府の財政と直結している問題なので深刻です。不良債権を処理すれば、地方政府の多くは財政破綻に陥るのです。そこには中国独特の制度が絡んでいるのです。中国のすべての土地は国家が所有しています。不動産開発は、その土地を『使用権販売』という形でなされます。地方政府にとり不動産開発は財政を潤してきた大きな財源なのです。その上に「投資平台」なる地方政府直属の投資会社を設立して、投資を行ってきたのです。
 中国政府が不良債権処理が出来ないのは、大量の失業者を生む、地方政府の破綻、この二つの理由からです。
 
 国民の必要とする二倍三倍と余分に作ってしまったアパートやマンション。買い手が見つからなければ、値段は下がります。アパートやマンションを所有している市民は、所有している財産が日夜減っていくことになります。働き場所の倒産、所有財産の目減りは、国民の購買力を衰えさせます。それが更に不良債権の拡大という悪循環に陥っているのです。経済が縮小するデフレ経済です。
 
 中国政府がやるべきことは、大金がかかったも不良債権を処理することなのです。利益を上げない建物や企画を買い取り、処分すべきなのです。不動産業の構造の改革です。しかし、あまりにも負担が大きいのでやろうとしないのです。そして、それよりは手軽な製造業で利益を上げ、不動産業損失の穴埋めをしようとしているのです。補助金などより製造業への投資をしています。
 しかし、これは新たな問題を生むことになります。国内の購買力は冷え込んでいますので、輸出により利益をあげようというする他ありません。外国に売り込むため、補助金を増やし安売り攻勢です。世界の各地に安売り競争を招き、世界の経済を冷え込ませます。これは中国発のデフレ経済の輸出に他ありません。コロナ禍の次は「デフレ経済の輸出による禍」です。
 
3/17 おそばの会
 結婚しない女性
 中国の人口減少はは、解決のメドが立っていません。一人っ子政策はとっくに廃止されたのに、生まれる子供が増えないのです。そこには根深い問題が潜んでいるからです。多少裕福になり、女性達が自立し始めたからです。結婚せず、老後は女性達のみで助け合って生きる道を選択し始めたからです。
 中国は古来より男性中心の社会です。家庭に入れば、夫より妻の仕事が圧倒的多いのです。それに嫌気を刺した女性達が、結婚しないという選択し始めたのです。
 習近平が女性は家庭に入るべし、それが中国の伝統。と言ったところで、中国の伝統に違和感感じている女性が増え始めたのです。
 
 中国は二千年以上か続く父系社会です。特に儒教の強い地域はより強い男性優位社会です。家業や家督相続は、長男に優先権がありますが、男兄弟は比較的に平等です。しかし、娘には社会的な相続権がありません。結婚しても、お嫁さんの苗字は変わりませんし、女性は一生生まれた一族のままです。
 結婚しても女性は夫に奉仕するだけで、権利を主張出来るものが少ないのです。自覚した女性の、「結婚しない」という選択肢を選ぶのは当然の成り行きです。また、大物政治家が女性にいないのも、これらの反映の一つです。
 
 良いことではないでしょうかね。人口が多過ぎます。人口減少がこのまま進めば、保守的な男性もこのままではいけないと気付くでしょう。女性達は、結婚せず心穏やかな、親しい女友達と生活すれば良いのです。「幸福とは何か」と原点に返り考えるべきです。
 
 
 中国の特色ある社会主義
 習近平は上記のような事を言っているが、途上国はいざ知らず、先進国には全くアピール力はない。バブ崩壊後の日本のアニメや日本食の世界的ブームとは桁違いです。日本は相変わらず経済は好景気とはいえませんが、今まで蓄積したサブカルチャーは、世界を席巻して、今だに衰えようとしていません。
 経済的に成長、経済的に成長の低迷、文化面発達。物がら精神面での充実。それが歴史の必然です。中国はそうなっていません。
 長い伝統の中国には、様々な中国ならではの文化がたくさんあるのですが、何事も政治を優先させる政治では、それを発展させる力がありません。こう言った庶民文化こそ、西欧人は新たな視点として興味を持たれるのですが、残念です。
 
 自立した市民
 共産党政権が崩壊してからです。現在の中国には「自立した市民」居ません。習近平が民訴の芽を摘んでしまうからです。伝統的な男性社会。人を信じない性悪説。それ故家族友人以外は悪意ある他人でしかない社会です。社会が殺伐としているのはそのためです。
 物質的に豊かになれば、人々は心の自由を求めます。それが民主化であり、ボランティア社会貢献、芸術や文化的な分野と世界は広まります。そこに新たな道徳が生まれるのです。上から押しつけられた価値観は根付きません。習近平と共産党は、根本的間違いを起こしているのです。「養豚場社会」と揶揄されても仕方ありません。
 
3/30 カニ坂フェスタお花見
 プーチンの新たな重荷の復活、モスクワのISによるテロ。
 プーチン政権はイスラエル過激派によるテロという、ウクライナ以外の重荷を背負ったという事です。今回のテロにウクライナが関与したという作り話を、必死で作り上げようとしているのは、少しでもこの重荷を、ウクライナに転換して軽くしようとしているからです。
 ロシアは他民族国家、それをプーチンは、大ロシア主義、ロシア人至上主義でまとめようとしています。しかし、少数民族差別は自明のことであり、特にイスラム教徒にとっては、その不満は積もり積もっているのです。
 また、ロシア経済は中央アジアからの移民、イスラム圏からの移民で支えられています。多くの若者が戦争嫌いロシアを離れている現在、経済の下層のの仕事を支える中央アジアからの移民の存在は大きいのです。
 
 ISのテロが続けば、かってのチェチェンの過激派などが復活可能性もあります。ロシア国内のみならず、中央アジア、旧ソ連圏の国々からの、ISへの共感者や資金なども集まる可能性があります。
 ISはアフガニスタンに拠点を置き、タリバンと戦いを制し、勢力拡大しつつあります。近くで戦争があれば、武器の調達などは、容易となります。
 
4/7 ノラとたくさんの祭壇
 悩ましいアメリカ大統領選
 今年辰年の最大の政治ショウーは、アメリカ大統領選です。バイデンとトランプの戦い!もっと若い世代に選挙戦って欲しいのですが、人材が居ないとなれば仕方ありませんね。
 
 現在(四月初め)トランプ優勢ですが、裁判の結果次第で、トランプ優勢は変わる可能性があります。またイスラエルをバイデンがいかに抑えるなども、支持率に影響を与えます。
 
 四月も20日過ぎて状況に変が起こっていますね。
 トランプの発言の過激な部分が押さえられて来た。進行中の裁判の影響でしょうかね。バイデンがイスラエル批判をするようになった。アクライナ支援法が下院を通過した。トランプ優勢からバイデンに移りつつあります。アメリカ国内の失業率、物価高なども、支持がはっきりしない層には大きく影響します。
 今年は何が起こるか分かりません。政治には政治的熱狂という物があり、若者や、浮遊層は影響受けます。十一月になってみないと確定的なことはいえません。世界に与える影響が大きいだけに、実に悩ましいアメリカ大統領選です。
 
 
 厳しい縄文人の試練
 日本は豊かな森林に恵まれ、新石器時代の採集を基本とする世界の中で、定住生活という特異な文化を築いたのです。それが縄文時代です。しかし、発掘調査で大規模な試練に遭っていたことが分かってきました。巨大火山の噴火です。
 東西20km、南北17km、深さ600mの巨大なカルデラが海に沈んでいます。島はその外輪山の一部です。7300年前、過去一万年で地球最大級の噴火がここで起こりました。鹿児島には30mの津波、30cmの火山灰が積もりました。風に乗り関東東北でも降り注いでいます。
 それ以前、南九州はそれまで、東日本より先端的な縄文化が栄えていました。しかし、それが壊滅状態となったのです。そして、舟などで移動できるひとびとは、生き伸びるため、南はフィリピンあたりまで、北は関西まで移動したことが、発掘調査で分かっています。この噴火後、千年近く九州は不毛の大地と化し、残った人々は絶滅しているのです。その後、西、南日本には、別系統の人々が住む土地となったのです。
 縄文文化は、西日本より東日本が中心であるという理由は、気温が高くドングリなどの植生が北が豊かであること。鮭などの資源に恵まれていたことなどで説明されてきましたが、気温が高ければ、西、南日本は南の豊かな森であったはずで、東日本に比べ遺跡が少ない理由にはなりません。巨大火山の噴火が、東西の縄文人の生活を変えてしまったのです。今まで知られていなかった、縄文人の大試練があったのです。
 
 
 そうめんは何故細い
 4月半ば、この前まで寒かったのに温かさを超えて、夏を思わせる暑い日もあります。そうなるとそうめんが恋しくなります。そうめんの歴史は古く、平安時代には基本的な製作方法は確立していました。そして、当初から細かったと思われます。それに細くてはならない理由があったのです。
 現在、乾燥麺はたくさんあります。冷麦、うどん、そばなどです。皆そうめんよりは太いです。乾燥麺は江戸時代には存在していなかったものです。作れなかったのです。明治以降、乾燥器が導入して初めて可能になった食材なのです。
 
 そうめんは当初から保存するために作られました。保存するためには完全乾燥する必要があります。自然乾燥では完全乾燥するためには、十分に細い必要がるのです。生乾きでは、雑菌が繁殖して、保存食材としては失格だからです。
 夏には欠かせない、そうめんの喉越しの良さは、この細さから来ています。
 

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