まくわうり Cucumis Melo L. var. Makuwa Makino nabav 〔うり科] |
![]()
シロウリやアミメロンの変種でインド原産の野生種から発達したといわれ、古くから畑に栽培されている一年草。茎は巻ひげがあり、つる性で長く地上に延びる。葉は柄があり、互生し、葉身は掌状浅裂で基部は心臓形になる。夏に黄色の単性花を雌雄同株につけ、花冠は5裂し、径約2cm, 雌花は下部に子房がある。液果はふつう円柱状楕円体、長さ12cm、径7cmぐらい。果皮は黄緑色,縦に淡色の浅いしまがあり、完熟すると割目ができる。しかしこれは在来品で、現在は果皮が黄色の金マクワを世間ではマクワウリと呼び、この方がふつうである。果肉は在来品はたいてい緑色だが金マクワは白色、一種の香気があり、甘味があるので生食する。未熟果のへたを乾燥したものは,生薬の瓜蒂で催吐剤にする。
[日本名〕 昔、美濃 (岐阜県) の真桑村が上品の産地だったので名付けられた。〔漢名〕甜瓜。 -牧野植物図鑑- |