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庭劇場「能書き集」
2006年



魂のジュリエッタ
1月18日~21日

 1947年安中榛名に生まれ。60年代からの生粋、首つりのパフォマー。

 この「魂のジュリエッタ」(45分)は、初演は昨年の12月 「吾妻橋ダンスクロシング」で室伏鴻、黒沢美香と共演した時に見つけたタイトルです。魂と付く限りそれは「時間」なのです。

 首くくり栲象は、気にいった衣服(時間)は擦り切れても着続ける。

 いま黄金色の靴を履き、夜の時間に付着する時間を着るとする 。この時間、(首くくり栲象は時間とは日本語の実感で、悔恨の衣服と開墾の衣服と捕らえている、着替えるにはまず脱がなければならないが、悔恨の衣服のうえに開墾の衣服を着る場合もある。) は気付いたときには、扉口は開いたままで風が吹き衣服は擦り切れている。

 地球のドレスも超速度で回っている。 その音は夏の太陽ではジィジィ音をたてて沈み、冬の月はコウコウと歌をうたって中空に浮く。

 まだまだ時間はあるのだ。庭劇場は箱劇場の崇高な頭脳虚構とは違い、第一の虚構は今の時期なら、まず寒さのうちに悔恨としてあらわれますが、さらに一瞬の一瞬に第二の虚構、(見ている人を見ている開墾の風景)を垣間見られる時もあるので、開墾も悔恨もいずれにしても前へ一歩進むのです。これが第三の虚構。

 暖かな格好でいらっしゃい

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