澤村浩行

もう僕の残り少ない心もカもドブ川に捨てるのはやめた。
君とは絶交する。
酒やら恋愛沙汰やらののりで、僕が少しでも気を許すと、スルリ僕の内側に入ってきて、
せったり、わがままを押し付げたり、
人の好意をたかるだけを楽しみに生きている君と絶交する．

僕はそんな振る舞いをする僕の内側に巣食っている君と絶交する。
少なくとも距離を置く。
君があのように現れるシチユエイションを避ける。
もうこれまでのシチユエイションの統計はとった。
ネガティブ・モードで溢れかえっている今の世の中で、ただ単なる不良同士のつぎおいをしてきた 君を否定する。
君を否定するにとによって、僕の日常生活を、僕の内なる世界を、
黒く塗り固めた次元よリ開放する。
君のツケ払いをしない。
ツケ払いをしなけりゃならない行為はしない。
トウの立った余生を送る気はない。
どっかでやり直さなきゃ。

そりゃ僕だって人からブラブラしてるだけだと言われてる男だ。
でも僕は一人でブラブラ辺境を旅している。
酒を飲みすぎて夜更かしした時の他は、
誰とでもハイセンスでフェアーで建設的な出会いをするように、
辺境のスピリットを心がけている。
そのグループの枠と外のあたりのファジーな辺境で。

顔なじみのパーティー。決まりきった自己満足の自己催眠。
アルコール性アルツハイマーヘの道。物忘れと誇大妄想。知的努力度の欠如。
僕はそんな振る舞いをする僕の内側にも巣食っている君と絶交する。
迷妄、嫉妬、面子、権力欲、個がが不在している情実関係といった
ネガティブ・モードと絶交する。
トウの立った余生を送る気はない。
どっかでやり直さなきゃ。